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死ぬくらいなら会社辞めれば、ができない理由(ワケ)の要約・まとめ

今回は『 死ぬくらいなら会社辞めれば、ができない理由(ワケ)』というビジネス本を紹介しようと思います。

 

  • 書名:死ぬくらいなら会社辞めれば、ができない理由
  • 著者:汐街コナ 監修者:ゆうきゆう
  • 出版月:2017年4月10日
  • 出版社:あさ出版
  • 定価:本体1,200円(税込)

 

と仕事、どちらかを選べと言われると、全員が命を選ぶでしょう。

命よりも大切な仕事はありません。

 

そんなことはみんなわかっています。

わかっているのに、死ぬほど辛くてしんどい仕事が辞められないのです。

 

それは、死ぬくらいなら会社を辞めればいいという判断力を失っているからです。

過度のストレスを受け続けると、逃げ出すという選択肢がなくなります。

 

サーカスの像はなぜ逃げ出さないか知っていますか?

それは小さな頃から足を鎖で繋がれていて逃げれないというストレスが染み付いているからです。

なので、大人になって足を鎖で繋がなくても、逃げれないと思っているから逃げ出さないのです。

 

著者の汐街コナ氏も過労で死を考えたことがあると書かれています。

その時は、過度なストレスでやめるという選択肢がなかったみたいです。

 

本書では、実際の体験談と、それに対して精神科医のゆうき先生が説明とアドバイスをもとに書かれています。

ほとんどが漫画で書かれているため読みやすいですし、わかりやすいです。

 

【こんな人におすすめ!】

  • 辞める理由より辞められない理由を優先する人
  • いざという時、会社が助けてくれると思っている人
  • 辞めたいと思っているけど辞めれない人をなんでだろうと思っている人

 

 

この記事は5分ほどで読めます。



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なんで死ぬまでがんばりすぎちゃうの?

 

ヒトは個体差がある

 

子供の頃からどれだけ野球を頑張っても、全員が大谷翔平選手になれるわけではありません。

どれだけ勉強を頑張っても、全員が東大に行けるわけではありません。

人によって、能力の限界値は違います。

 

夜中まで残業したり、休日出勤をしたり、1ヶ月休みなく働いていたりして、結果を出す人がいます。

それは、その人がそれでも大丈夫な人だからです。

同じように自分ができないからといって、それは自分の努力が足りないからということにはなりません。

 

 

「できない」のはがんばっていないから?

 

他の人はできて、自分にはできないことってありますよね。

それは単純に他の人よりがんばっていないからということではありません。

 

本書でも書かれていますが、「できない」と「がんばっていない」はイコールではないのです。

頑張ることが目的になった時点で、その先は行き止まりです。

 

大事なことは「できるようになること」です。

周りの人に助けてもらったり、なぜできないかの原因を探しましょう。

 

 

どこまでがんばればいいのか

 

月80時間以上の残業をすると過労死のリスクが高くなると言われています。

もちろん個体差があるので、月40時間残業するだけで体を壊す人もいますし、逆に月100時間残業しても平気な人もいます。

なので、がんばる目安としては下記の2点が大事になってきます。

 

  1. がんばっていることが自分自身で決めたことかどうか
  2. がんばったことの成果がわかりやすいか

 

例えば、残業覚悟でこの仕事を今日中に終わらすと決めた場合と、定時間際に上司から大量の仕事を押し付けられてた場合だと、がんばるという気持ちにも大きな差が生まれますよね。

また、頑張った結果が評価につながる場合と、どれだけ頑張っても評価に繋がらない仕事だと、こちらもモチベーションの上がり方が全然変わってきます。

 

①②に当てはまらず、毎月何十時間も残業しないといけない状態の人は気をつけましょう。


心のSOSに気がついて

 

突然涙が出る

 

涙が出る理由は、感情からくる場合と外部からの刺激(ゴミが入るなど)しかありません。

それ以外で突然に涙が出る場合は、ストレスがかかり過ぎて感情が麻痺しているからです。

 

突然の涙は心のSOSなので、周りに助けを求めましょう。

 

 

動けない

 

朝目が覚めても、なかなか起き上がれず、体が動かない場合もストレスのかかり過ぎからくる心のSOSです。

体が会社に行くことを拒否しています。

熱もないし、体調も悪くないからといって無理に会社に行くとさらにストレスを抱えることとなります。

その場合はゆっくりと休むことが大切です。

 

 

心を病むのはその人が弱いから?

 

精神疾患の要因は、遺伝と環境の半々と言われています。

精神的に強い遺伝を持っていても、環境が劣悪なら心の病になることもあります。

 

自分だけが弱いと落ち込む必要はありません。


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頑張らない勇気

 

「不幸競争」に参加しない

 

仕事がしんどくて辞めたいと思った時に、〇〇さんはもっと劣悪な環境で仕事をしている、〇〇君はもっと給料の低いところで働いている、〇〇ちゃんはほぼ休みなく頑張っている、だからまだマシな方だよって言ってくる人いませんか?

この不幸競争に参加してはダメです。

 

自分がしんどいから辞めたいのであって、他の人は関係ありません。

もし不幸競争に参加して心が壊れたとしても、不幸競争のネタにされるだけで、誰も助けてくれませんよ。

 

無茶しない

 

僕が新入社員の頃によく聞いたのは、「風邪を引いたり熱が出たくらいで仕事を休むな」です。

 

でも熱が出たら普通休みますよね。

体調が悪かったら仕事休みますよね。

 

無茶をして仕事を続けていると必ず心が壊れてきます。

心が壊れても無茶をし続けていたら自分自身が壊れます。

 

風邪や熱が出たら仕事を休む。

心の病になったら仕事を休む。

 

無茶はしてはいけません。

 

心療内科に行くタイミング

 

下記の5つのうち3つ当てはまる場合は心療内科に行くタイミングです。

※1つしか当てはまらなくても、何ヶ月も症状が続くなら心療内科に受診しましょう。

 

  1. 1時間経っても眠れない状態が1週間以上続いた
  2. 好きな料理を目の前にしても食欲が湧かない
  3. 仕事に行く朝が憂鬱で仕方ない
  4. 自分の趣味や興味あることが、楽しくない
  5. 死について考えることが増えた

 

本書でも書かれていますが、どこの心療内科に行くか迷った場合は、どこでもいいので早く受診しましょう。

1日でも早く心を治すことが大切です。


自分の人生を生きるために

 

判断力があっても辞められない理由

 

他人を中心に考えてしまうと辞めることができなくなります。

辞めることを上司に言ったら叱られるのではないか、辞めることを言った後に周りから冷たい目で見られるのではないか、友人にまた仕事を辞めたのかと呆れられるのではないか、自分が辞めることで会社や同じ部署のスタッフに迷惑がかかるのではないか、家族に迷惑がかかるのではないかなどです。

 

ただ、他人を中心に考えて仕事を辞めないことと、辞めないと死んでしまうことを天秤にかけるとどうでしょうか。

絶対に生きることを選びますよね。

 

自分の命と人生を最優先に考えることが大切です。

 

自分の身は自分で守る

 

会社のために必死に頑張っても、いざという時に会社は何もしてくれません。

むしろ使えない人と判断されると邪魔者扱いされます。

 

会社が守ってくれるとは思ってはいけません。

自分の身は自分で守りましょう。

 

俺がやらねば誰かがやる

 

会社というのは誰かが欠けても動くようになっています。

たまに自分が休んだら誰がこの仕事をするんだと思う人がいますが、その時は誰かがします。

それで会社に損失が生じた場合は会社の責任です。

 

会社が自分が抜けても問題ないような仕組みづくりをしていないせいと割り切りましょう。

 

替えのきかないもの

 

仕事の替えはいます。

ただ、替えのきかないものもあります。

 

あなたが誰かの息子や娘であり、誰かの父親や母親であること、

誰かの夫や妻であり、誰かの兄弟や姉妹であること、

誰かの孫や祖父母であり、

誰かの恋人であり、誰かの友人であること

 

これらは絶対に替えがききません

引用:死ぬくらいなら会社辞めれば、ができない理由著者 汐街コナ

まとめ:命より大切な仕事はない!

 

高校時代からのアルバイトも含めると、人生の半分以上は仕事をしていることになります。

それほど働くということは、生きることに密接に関わっています。

 

今、普通にご飯が食べれて、住む家があって、車や電車に乗れる世の中になったのも、我々人間がより良い豊かにするために働き続けてきたからですよね。

 

そう考えると、仕事から逃げることはできないのだと改めて思いました。

 

 

ただ、嫌な仕事から逃げることはできますし、逃げてもいいのです。

 

仕事と命(自分)、仕事と家族、仕事と子ども、仕事と妻、という風に、

替えのきかないモノと嫌な仕事を天秤にかけたときに、どちらが傾きますか?

 

 

僕も知らず知らずのうちに、仕事の比重が重くなっていたことがあります。

妻から、「最近、寝ながらよく叫んでいるよ」と言われました。

 

その時はそこまで気にしていませんでしたが、よくよく考えると、

仕事が1番、仕事で結果を出すことが全て、自分よりも仕事、家族よりも仕事となっていた時期でした。

 

本当にストレスは見えないし、自分では感じづらいです。

もし周りの人から少しでも心配されたら、それはSOSのサインでしょう。

 

命より大切な仕事はありません。

 

 

今日が誰かにとっての1番良い日でありますように


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ABOUT ME
ごりすけ
ごりすけの成長ブログのオーナーであり、「行動+継続=成長」がモットーのメインブロガー。 大阪府在中で妻と息子と娘の4人家族。普段は小さなクリニックの事務で働いています。 毎週金・土・日に様々な記事を投稿していきます。
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