皆さんにとっての青春時代はいつですか?
僕の場合は、中学生の頃です。
毎日、泥だらけになりながらサッカーボールを追いかけた日々。
好きな子と一緒に文化祭の準備をしていた放課後。
修学旅行で友達と夜更かしして先生に怒られた夜。
「このまま自転車でどこまで行けるか」と無謀に挑戦した夏休み。
そして、初めての彼女と手を繋いで帰った帰り道。
今は37歳になった僕ですが、あの頃の輝いていた青春は色褪せることなく、
昨日のことのように蘇ります。
ただ、そこには時間という壁があり、
青春時代にはもう二度と戻れません。
そんな思いを持ちつつ、ある番組を見ていた時、
思いがけない発見をしました。
それは27時間テレビで芸人が学生に混じって、
ダンスを披露しているのを見た時です。
青春とは、
「夢と希望に満ちた若さを、人生の春に例えたもの」なので、
白球を追いかける高校球児は輝いて見えるし、
学生が何かに頑張っている姿を見ると輝いて見えます。
27時間テレビでの学生も、みんな輝いて見えました。
ただ、僕がそのダンスを見て一番輝いていたと感じたのは、
学生たちではなく、芸人のハナコの秋山さんでした。
普段は地味でおとなしいイメージのハナコの秋山さん。
しかし、その日のダンスで見せた笑顔は、まるで太陽のように輝いていました。
「なぜ、青春真っ只中の学生たちより、30代の芸人がこんなにも輝いて見えたのか?」
と不思議に思いました。
青春時代が輝いて見えるのであれば、
あの番組で1番輝いているのは学生のはずです。
でも、1番輝いていたのは、30歳を超えた芸人さんでした。
秋山さんがあれほど輝いて見えたということは、
青春そのものが「輝き」ではないのかもしれない。
では、あの輝きはなぜ生まれるのか?
この番組を見ていて、
全員に共通することがあることに気づきました。
それは、「今この瞬間に全力を尽くしていること」です。
これこそが輝きの要因だと気づきました。
秋山さんが放った輝きは、若さや時代に関係なく、
目の前のことに本気で取り組む姿勢から生まれたものだったのです。
青春時代の学生が輝いて見えるのは、
彼らがその瞬間を真剣に生きているからです。
そして、あの日の秋山さんも、
まさにその瞬間を全力で生きていたからこそ、僕には眩しく映ったのです。
考えてみると、僕たちが「青春時代だった」と感じるのは、
実際にその時代を過ごした何年も後のことです。
今の10代の学生たちは、今が青春だと自覚することはないでしょう。
ということは、青春とは「今」ではなく、
振り返った時に初めてその価値がわかる「過去」なのです。
だからこそ、その人が輝いているかどうかを決めるのは、
必ずしも本人ではなく、周りの人が決めるのかもしれません。
青春時代は確かに戻ってきませんが、
何歳になっても、あの頃以上に輝ける瞬間があるのだと、
僕は秋山さんのダンスを見て強く感じました。
何歳になっても、目標に向かって全力で頑張ること。
世代を超えてお互いを尊敬し合うこと。
自分のためだけでなく、誰かのために努力すること。
そして、すべてを楽しむこと。
皆さんは、今を楽しめていますか?
周りから見て輝いていますか?
僕はまだまだですが、あの秋山さんの姿を見て、
37歳の僕でもまだ遅くないと信じられるようになりました。
今日が誰かにとっての1番良い日でありますように。
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