雑記・思い出話

「思い出はいつの日も雨」――記憶に残る雨の情景と切なさ

 

雨が好きか嫌いかと聞かれたら、迷わず「嫌い」と答えます。

 

傘を差すのが面倒ですし、傘そのものが荷物になります。

夏はジメジメして蒸し暑く、冬は寒さがさらに厳しく感じられます。

車も雨の日は渋滞しますし、どこのお店も混んでいるイメージです。

体育の授業も中止になり、野球の試合も中止。

楽しみにしていた旅行の予定が変更になることもあります。

 

雨と晴れで、こんなにも景色が変わるのかと驚かされることも多いです。

それに、雨は体に悪い気がします。

空気中の汚れを地上に運んできて、車も乾いた後には汚れが目立つようになります。

雨が嫌いな理由を挙げたら、キリがありません。

 

そんなに嫌われている雨ですが、なぜか歌詞にはよく使われています。

もちろん『晴れ』をテーマにした歌もありますが、

雨にまつわる歌詞や曲の方が心に残っている印象があります。

 

雨の名曲といえば、
中西保志の『最後の雨』、徳永英明の『レイニーブルー』、森高千里の『雨』、

福山雅治の『Squall』、そしてSEKAI NO OWARIの『Rain』が有名です。

また、米津玄師の『Lemon』やサザンオールスターズの『TSUNAMI』にも雨を連想させる表現があります。

 

特に、僕が大好きなのはサザンオールスターズの『TSUNAMI』の歌詞にある

「思い出はいつの日も雨」という一節です。

 

難しい言い回しではないのに、この歌詞を見たとき、

「自分には一生思いつかない」と感じました。

 

「思い出はいつの日も雨」よりも良い歌詞なんて、他にないんじゃないかと思います。

 

雨がテーマの曲が多い理由

 

雨は世間的には嫌われているはずなのに、なぜか雨を使った曲には名曲が多く、

強い印象を残します。

 

その理由を考えてみました。

『晴れ』を歌詞にして曲にするのと、実際に晴れた空の下で晴れを経験するのとでは、

どちらが心に響きますか?

僕は、実際に晴れた空を体験する方が好きです。

 

一方で、『雨』を歌詞にして曲にするのと、

実際に雨の下で雨を感じるのとではどうでしょうか?

僕は曲の方が好きです。

その理由は、室内から見る雨が好きだからです。

 

雨の音には心地よさがあります。

YouTubeでも、雨音だけを流す動画が人気ですよね。

リラックス効果があると言われています。

 

雨は視覚的にも、水滴や光の反射が幻想的な風景を作り出します。

こうした要素が、僕たちの想像力をかきたてるのでしょう。

 

雨をテーマにした歌詞や曲は、実体験としての雨というよりも、

客観的に見た雨の情景を思い浮かべて作られているのだと思います。

 

そのため、雨は嫌いでも、雨の曲や歌詞には心地よさを感じるのではないでしょうか。

 

もし「思い出はいつの日も雨」なら、その人は相当な雨男かもしれませんね(笑)。

一緒に遊びに行きたいとは思わないかも……。

 

歌詞って、作った人の想像力と、

それを聞いた人の想像力によって良さが決まるものだと思います。

 

どんな人でも豊かに想像を膨らませられる歌詞が、良い歌詞だと思いませんか?

難しい言葉を並べても、意味がわからなければ想像できません。

歌は自己表現の場であるべきで、自己満足に終わってはいけないと思います。

 

「思い出はいつの日も雨」

 

ありふれた表現のようでいて、誰もが心の中で感じながらも、言葉にするのは難しい。

この何気ない一言が、僕たちの記憶の中に静かに降り積もり、

心の奥に眠る情景をそっと呼び覚ます。

 

雨音に耳を傾けながら、忘れられないあの時の情景と切なさを共有するのは、

きっと僕一人ではないでしょう。

 

 

今日が誰かにとっての一番良い日でありますように。


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ABOUT ME
ごりすけ
ごりすけの成長ブログのオーナーであり、「行動+継続=成長」がモットーのメインブロガー。 大阪府在中で妻と息子と娘の4人家族。普段は小さなクリニックの事務で働いています。 毎週金・土・日に様々な記事を投稿していきます。
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