『紙を42回折ると月まで届く』
ファンタジーアニメのタイトルではありません。本当の話です。
紙を10回折ると10cmを超え、25回で富士山とほぼ同じ高さになります。
35回折ると日本列島の長さに、41回で約22万km。
そして42回目には約44万km、地球から月まで届く距離になります。
科学的な理論ですが、これは現実です。
僕が試した結果、A4用紙では7回折るのが限界でした。
日常で使う紙では人間の力だと7回が限界でしょう。
8回で厚さが256倍になるため、プレス機でもないと不可能です。
もし42回折れたら、月に到達し、うさぎさんと餅つきでもしてみたいですね。
ということで、今回は月に関しての記事になります。
潮の満ち引きについて
僕の地元は瀬戸内海に面しており、
潮の満ち引きを小さい頃から身近に感じていました。
釣りに行くと、「大潮」の日は魚が釣れやすいといった地元の常識があります。
大潮の日に魚が釣りやすい理由は、干満の差が大きいため、
普段は届かないポイントまで釣りができるからです。
潮干狩りなどは、大潮の干潮時が最適ですね。
海が近く、釣りをしていたこともあり、
潮の満ち引きが月の引力で起きていると知っていました。
※正式には潮汐力(ちょうせきりょく)と言います。
なぜ大潮の時は潮の満ち引きが強いのか
地球に対して月と太陽が直線上に重なると、
引力と慣性力が合わさって「起潮力」が発生します。
この力が大きいため、大潮の日には満潮と干潮の差が大きくなります。
地球の左側から月に、右側から太陽に引っ張られて、
1日の潮位差が増えるイメージです。
例えるなら、左手を可愛い女性に、右手を綺麗な女性に引っ張られて
「どちらを選ぶ?」と言われているような感じでしょうか。
満月の日は出産しやすい?
満月の日、つまり太陽→地球→月が一直線に並ぶと、
大潮が発生し、月が満月となります。
昔から「満月の日は出産が増える」と言われる理由には、
羊水と海水の成分が似ているため、
起潮力が妊婦さんの体にも影響すると考えられたからです。
私の娘の出産予定日は11月25日で、満月は11月27日でしたが、
実際には11月22日に産まれました。
満月の日に出産が増えるのはあくまで一説であり、科学的根拠はないようです。
月の引力は地球を守っている?
月の大きさは地球の4分の1で、重さは約100分の1です。
月が軽いため引力(つまり月の重力)は小さいですが、
月は地球にとって非常に大事な存在です。
月の引力は地球の自転軸を23度に保つ役割があります。
これが少しでもずれると大変動が発生すると言われ、
もし月がなくなると地球は高速で自転を始め、
時速数百キロの風や砂嵐が吹き荒れる可能性もあるそうです。
月が地球にとって不可欠なのも納得ですね。
月に魅了される人々
私たち人間も昔から月に惹かれてきました。
諺にも「月とすっぽん」「花鳥風月」など月が登場し、
万葉集や百人一首にも月を題材とした歌が数多くあります。
僕ら世代なら、綾香の「三日月」やB’zの「今夜月の見える丘に」を思い出すかもしれませんね。
今も多くの人が月に夢中です。
月の引力は、潮の満ち引きや自転の調整だけでなく、
私たちの心も惹きつけているのかもしれません。
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