僕らが小学生の頃、ゲーム機といえばスーパーファミコンでした。
家には普通のファミコンもありましたが、ファミコンをプレイしていたのは、
幼稚園年長から小学生低学年くらいまでだったと記憶しています。
ファミコンとはファミリーコンピュータの略で、手ごろな価格でゲームセンターにあるようなゲームが家庭で楽しめるというコンセプトです。
ここでの「ファミリー」とは、家族ではなく「家庭」という意味合いです。
現在の任天堂が提案するWiiやSwitchのように
「家族みんなでリビングで遊ぶ」というコンセプトとは少し異なりますね。
僕が友達とよく遊んでいたのが「ドラゴンボールZ 超武闘伝」シリーズです。
特に「超武闘伝2」をよくプレイしていました。
オープニング画面で上X下B LYRAの順にボタンを押していくと、
隠しキャラが出てきます。
その時の成功音が「カカロット」という声で、この声はブロリーのものです。
この裏技で、悟空とブロリーが使用可能になります。
この体験が強く印象に残っています。
他にもいろんな裏技があったのですが、ほとんど覚えていません。
唯一、今でも覚えているのがこの「上X下B LYRA」だけです。
このコマンドにピンとくる人は、間違いなく同世代でしょう。
そんなスーパーファミコンも、プレイステーション(1994年発売)やNINTENDO64(1996年発売)の登場によって徐々に衰退し、2003年には生産が終了しました。
ファミコンが発売されたのは1983年、スーパーファミコンが1990年。
プレイステーションが1994年、そしてNINTENDO64が1996年にそれぞれ登場しています。
僕がプレイステーションやNINTENDO64でよく遊んでいたのは中学生の頃です。
NINTENDO64が発売されてすぐに、親父が買ってきてくれました。
僕の周りの友達の中で一番早く手に入れていたので、とても嬉しかった記憶があります。
最初に兄がスーパーマリオをプレイし、それを兄の友達が見ていて、
僕と僕の友達は部屋の外から食い入るように眺めていました。
まるで、昔テレビが初めて家に届いた時、近所の人が集まってきたような光景です。
映画『ALWAYS 三丁目の夕日』のワンシーンのようですね。
今では、どんなにすごいゲーム機や家電を購入しても、
近所の人が集まってくるようなことはありません。
なぜ「ドラゴンボールZ」のゲームをしていたかというと、
僕がドラゴンボールの漫画やアニメが大好きだったからです。
映画もよく観に行きました。
特に好きな映画は、『激突!! 100億パワーの戦士たち』(ボス:メタルクウラ)、『燃えつきろ!! 熱戦・烈戦・超激戦』(ボス:ブロリー)、『復活のフュージョン!! 悟空とベジータ』(ボス:ジャネンバ)です。
あれから30年近く経ちますが、ドラゴンボールの人気は今でも衰えることがありません。
しかし、最近の若い世代はドラゴンボールは知っていても、
『Dr.スランプ アラレちゃん』を知らない人が多いのではないでしょうか。
『Dr.スランプ アラレちゃん』は、ドラゴンボールの作者である鳥山明先生の作品です。
僕らより上の世代の人たちにとっては、
『Dr.スランプ アラレちゃん』を知らない人はいないでしょう。
それほど面白い作品だからです。
まだ読んだことがない人には、ぜひ読んでみてほしいです!
鳥山明先生が『Dr.スランプ アラレちゃん』の連載をやめたくて、
担当編集者に「新しい漫画を描いてきたら連載を終わっていいよ」と言われ、
描いてきたのが『ドラゴンボール』という逸話があります。
『ドラゴンボール』は長編のストーリーが続く作品ですが、
『Dr.スランプ アラレちゃん』は一話完結の物語が多いです。
そもそも、鳥山明先生の短編漫画はとても面白く、
いくつか短編漫画集も出版されています。
『鳥山明○作劇場 VOL.1』『鳥山明○作劇場 VOL.2』『鳥山明○作劇場 VOL.3』『COWA!』『カジカ』などがその代表作です。
どれも非常に面白いのでおすすめです。
去年の夏には『サンドランド』が映画化されましたが、
こちらも鳥山明先生の短編作品の一つです。
鳥山明先生の作品は、ストーリーがうまくまとまっていて、
読後の爽快感が得られるものが多いです。
こうして振り返ってみると、鳥山明先生の作品が僕の少年時代そのものだったと感じます。
水曜日の夜7時にテレビにかじりつき、夢中になって漫画を読み、映画館に自転車で立ちこぎして向かい、必死に「上X下B LYRA」を押し続けた日々。
鳥山明先生の作品のおかげで、少年時代の僕はいつも笑顔で過ごすことができました。
スポンサーリンク