小学生の頃、下校時に学校から家まで石を蹴りながら帰ったことはありませんか?
一度くらいは誰もが試したことがあるのではないでしょうか。
僕はこの遊びを「マインド・オブ・ザ・ストーン(偽りの意思)」と呼んでいます。
都会に住んでいると、大きな道路や交通量、信号の多さから、
石を蹴りながら帰るのは難しいかもしれません。
僕の地元は、通学路には車もほとんど通らず、
信号も小学校の目の前に一つだけあるというザ・田舎です。
そのため、石を蹴りながら帰る最大の難関はその信号のみでした。
信号を越えれば、あとは比較的穏やかな道ですからね。
車の交通量が少ない割に道路も狭くなく、舗装もされていたため、
石を蹴りながら帰るには理想的な環境です。
それでも、小学校から家までの1㎞の道のりで、
同じ石を蹴り続けるのは意外と難しかったです。
距離にして20分〜25分ほどかな。
石選びが重要
「マインド・オブ・ザ・ストーン(偽りの意思)」にとって1番重要なのは石選びです。
大きすぎる石は蹴っても距離が稼げず、蹴る回数が増えて足に負担がかかります。
逆に小さすぎると軽すぎて、力加減を誤ると田んぼや用水路に落ちてしまいます。
小さい石は見つけにくく、拾いに行くのも一苦労です。
時々、自分の石が見つからないと、似たような石を「最初から使っていた石」のように持って帰る友達がいますが、これは反則です。
最初にどの石を蹴るかを確認し合いますが、似た石が多いので誤魔化しが効きます。
もし友達が気づかず、そのままゴールしても、心から喜べないのは自分自身です。
このとき大切なのは「意思」です。
最初に選んだ石でゴールまで行くという強い意思、
途中で失くしてしまったら今日はゲームオーバーとして、
また明日挑戦しようという強い意思、が必要です。
ゲームに対する意思が揺らぎ、偽りの石を使うような人間にはならないように、
という願いを込めて「マインド・オブ・ザ・ストーン(偽りの意思)」と名付けました。
結局どんな石が良い?
話を戻しますが、丸い石も意外と不向きです。
丸い石は転がりすぎて、
蹴る力を調整しても道の傾斜や地面の状態で転がり方が変わります。
凸凹の石も避けるべきです。
凸凹の石は転がりすぎることはありませんが、急に進む方向が変わることがあります。
予想通りに転がらないリスクが高いです。
結局、最適なのは平らな石です。
水切りに使うほど完全に平らでなくても構いませんが、
地面に接する部分が平らであれば良いのです。
平らな石は転がりすぎず、急に跳ねて変な方向に行くこともありません。
蹴る力がそのまま石に伝わり、コントロールしやすくなります。
蹴る力を調整するだけで済む点もポイントです。
排水溝の上にある鉄の網、「グレーチング」というものがありますが、
これによく石が落ちます。
ただし、平らな石だと落ちにくいのです。
まとめると、地面に接する面が平らで、大きすぎず、小さすぎず、
凸凹でもない石が最も適しています。
小学生は遊びを生み出す天才
6年間同じ通学路を使っていると、石を蹴りながら帰るのも上達してきます。
そこで、わざと違うルートを使ったり(畦道など)、石を蹴る回数に制限をかけたり、
到着時間を設定してレベルを上げて遊ぶことができました。
本当に小学生の頃って、何もないところから遊びを生み出し、
それにルールを設けて楽しんでいましたね。あの頃の発想には感心します。
例えば、影しか踏めない縛りで帰る遊びや、
ギリギリジャンプできるくらいの水たまりに挑戦する遊び、
目を閉じてどこまで歩けるか試す無謀な挑戦、
そして「クオンティテイティブ・ハンドゲーム(神々の定量手遊戯)」など、
様々な遊びがありました。
家に帰る途中も遊びの一部として楽しんでいました。
友達と遊ぶことに必死で、悩みなんてなかったと思います。
もしあの頃の自分に一言伝えることができるなら、この言葉を送りたいと思います。
「変な遊びばかりせず、勉強しろ!」
皆さんの小学校時代の思い出や、あのころの遊びについてのエピソードがあれば、
ぜひ教えてくださいね!
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